浜の音楽#0016「晴れ晴れアンブレラについて」


【テーマ】
聞いてもらえれば……というかタイトルでもわかるかと思いますが、「天気」の歌です。
僕と「天気」って言えばけっこう知ってる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕、最近よく悪い天気に遭遇することが多いんですよ。一応説明しておきますと、悪い天気っていうとだいたいの人が「雨」とかそういうのを想像すると思うんですけど、僕がよく遭遇する悪い天気ってのは、まー、雨は雨なんですけど、例えば家出る時は曇りまたは晴れで、自転車こぎはじめて30秒で……どしゃ降り。あと自転車小屋に置いておいた自転車のカゴに荷物を置いた瞬間、ドバー。もちろん、着いたらやみますよ。
ちなみに今回の曲ではその「悪い天気」のうちのひとつ。最初は雨で、自分の手段である自転車が使えないんで仕方なしに少し早めに家を出て、傘さして出かけようっていう予定だったんですよ。そしたらまー、皆さんのお察しの通り、見事に晴れるんですよ。家出て目の前の信号過ぎたあたりには、綺麗な青空が覗いてます。はい、そういう天気です。あまりにそういう天気が多かったもので、こんな頻繁になるようなヤツなんてそうそういないだろってことで、このことを自分が「道化」になって皆で笑いとばそうって思ってラップを書くことにしました。

【タイトル】
ある日、毎度のように朝学校までズブ濡れになりながら自転車こいでたんですよ。そのときに……たしかタイトルから浮かんだのかな?「晴れ晴れ(はれはれ)ナントカ」っていう言葉が浮かんで。あ、この曲はアニメソングの「ハレ晴レユカイ」とは関係ないです。「晴れ晴れナントカ」っていう語呂、あと文字にした時にもいい感じになるんじゃないの?って思いました。で、「晴れ晴れ」は決まっててその次は決まってなかったのかっていうと……「アンブレラ」っていう単語が、出てこなかったんです(笑)「晴れ晴れ」と、傘を英語にしたやつが欲しかったんですけど、なかなか出てこず。数分考えてようやく出てきました。珍しく「アンブレラ」をど忘れ。で、なんでそんな状況になったのかっていうのも話しておこうかな。もちろん、その日も「悪い天気」で、まーもう、理由は分かんないけど僕はここの天気には嫌われたんだと、そう思って無視してたんですよ。これから戻って歩いても間に合うかわかんないし。で、さっきも言いましたが、こんな頻繁になるようなやつはいないでしょって……なんていうんだろな、吹っ切れちゃったのかな。自転車こぐと雨降って、傘さすと晴れる。……雨に自転車、晴れに傘。……そこで、「晴れ」と「傘」っていう組み合わせは曲にしたら面白いんじゃないかって思って。確かに、「自転車」と「雨」だとそれはそれで面白い曲は作れそうだけど、「晴れ」と「傘」っていう組み合わせだと……明るい曲になるんじゃないかって思って。それで明るい曲……って僕の中ではまだ1曲も……ないよね、なかったので、新しい要素かなって思いました。今まで、考えるとしたら「自転車と雨」で考えてた僕の天気ソング案は、よく言えば「発想の転換」によって「晴れ晴れアンブレラ」の方向に進みました。

【アイディア】
当時「新しいラップ」をやりたくって。僕がメモした案の中には、いろは歌から影響を受けた「全部七五調でラップする」っていうのとか、それがダメだったらサビ手前を短歌形式の歌詞をひとつふたつ入れるとか。そういう案がありました。で、その次。僕のしてあったメモにはこう書いてありました。「おもいっきり整えてない歌詞文字数にするとか」。これは、さっきの2つに比べたらほとんど反対のコトですよね。僕、たぶんこのへんで気づいたんですけど、僕が今まで作ってきた曲、全部『ラップを型にはめすぎ』ってこと。ず~~っと単調ラップ。なんかこれがすごくかっこ悪く思えてきてました。別にラップをすることは悪いことじゃない、それ自体は全然かっこわるいことじゃない。それは知ってます。でもね、僕の今までやってきたことは……なんか違うんです。わざわざ言いたいこと直球で書いてるのにそれの文字数を「トン、トン、トン、トン……」って合わせる……それがダサく感じて仕方ありませんでした。そこで、どうせだったら徹底的に枠をブチ壊したい。だから文字数なんて無理に揃える必要がないんだって思ったんです。まあ、曲のリズムがめちゃくちゃにならない程度にね。で、さらに考えていくうちに「単調ラップの枠を壊す」事に対していろいろ考えが浮かびまして。じゃあ、「単調ラップじゃない」、「晴れ晴れアンブレラ」、という条件の曲なら、どうせなら「誰でも歌える」ものをつくりたかった……って思いました。「セッションしたい」っていう願望はあってもさ、今までやってきたのがラップだから新しい歌詞とかメロディを足さない限り、他の人が僕の曲に入ってこれないんですよね。あとさ、ラップってたとえば「さあ退治しようそこのママーレモン♪」とかって口ずさむ分にはいいんだけど、他人が作ったラップをそのまんま(カラオケとかでも)歌うのって、正直僕は少し嫌な感じがしてたんですよ。なんでかっていうと、他の人が考えた「韻の踏みかた」のテクニックを、そのまんま披露するのは全然歌う側がカッコよくみえないんですよ。なんていうか、芸人さんが考えたネタをそのまんまやる、みたいな。「物まね芸人の物まね」みたいに見えてきて。だからいろんな人が歌っても大丈夫な曲をつくりたかったんです。「ラップ」というよりむしろ「歌」。「ラップがしたい」って思って音楽始めたわけじゃないので別にいいんだけども、やっぱり自分がやるからにはただじゃおわらないぞ、と。ただでさえあまり上手くない曲ばっかりできるんだから、アイディアだけでも、斬新にいきたくって。「ラップ」は好きだ。でも今回は「ラップ」というよりは「歌」。「ラップ」を0にして歌に行くのは、今までの自分は無視していくのは嫌だって思いました。だから考えました。「ラップの悪いと思う所を自分なりに消して、空いた場所を歌で埋める」……そうメモに書いてありました。あとは「(言葉の)後ろの方で韻を踏むとどうしても自分の場合『なんだかんだいって、ラップ意識してんじゃんー?』とか思われかねないから、前の方で韻踏んだら、なんかちょっとイメージかわるかな、なんて思った。」(メモより)とかかな。あ、後ろの方も韻踏んでるのもありますけど、あくまで自然なカンジになるよう……というより、後ろもそろってる曲は前でも・・・だいたい全部そろってんでないのかな?だいたい。

【音楽】
歌とか案の方はそんな感じかな?あとは……音楽のほう?なかなか苦労しましたよ~。まず、自分にとって大きな欠点のひとつ。「明るくできない」(笑)すごい悩みました。あれでもないこれでもないって。で、結局その高いハードルを超えられたかって言ったらまあ、超えられてはいませんね。なかなかキビしいもんです。それでもかなり頑張ったんだけどなぁ。もしかしたらこの曲もまた、アイディアのわりに壁を超え切れてないので、新しく録り直すかもしれない。そのときはハードル、ちゃんと超えたいな~。……あ、そういえば。ハードル超えられてはいないんですけど、この曲作ってる間に浮かんだ、この曲に関するもう一つの案。「続編」……案はあるので気が向いたらいつか作ってみます。お楽しみに。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

僕を支えてきてくれた愉快で大切な音楽たちを日々の出来事とともにこの場所に刻んでいきます。

浜

Author:浜

Twitter (hamajc)

浜(ジェシー) < > Reload

Ham and egG

logo01.png
僕、浜の音楽プロジェクト。音楽作成の環境としては恵まれてない方だと思いますが、今の自分なりに自分のやりたいやり方で作ってます。 詳細はこちら~

ブログ検索